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世界連邦平和促進全国宗教者・信仰者山梨大会開催

 十一月五日、元祠本殿前特設祭場には、全国各地より約三百人の信仰者の方々が集まりました。午前十時より元祠にて「平和の祈り」が捧げられ代表の先生方が玉串拝礼をした後、管長台下をはじめ齊藤義次大教正・坂本文藏中教正・生沼邦彦中教正による「六根清浄 御山晴天」の掛け声とともに約三百メートルの参道を歩いて北口本宮冨士浅間神社を参拝しました。
 昼より、富士急ハイランドリゾートホテル&スパに会場をうつし大会が開催されました。雄大な富士山を背に開かれた大会では歌人で宮内庁御用掛の岡井隆先生が「富士山の歌」と題して基調講演をされました。
 そして、大会委員長の田中恆清神社本庁総長と本大会の大会長を勤められた管長台下を交えての鼎談では日本文化と信仰の関係が議論されました。管長台下は冨士登拝を例にとりながら冨士道の自然観に基づく祈りの在り方を紹介され、参加者は興味深く聴講していました。

■世界平和の祈りが富士山元祠で開催


■境内の仙瑞御手洗池で「お水取り」し神前に献水する神事員


■参列者全員により富士講行列を作り「六根清浄」の声高らかに北口本宮へ参拝


■開会式で、挨拶する管長台下

■基調講演の講師  岡井 隆先生と田中恆清会長と鼎談する管長台下

世界連邦山梨大会での管長式辞

「六根清浄・御山晴天」冨士講の鈴の音も懐かしくなった爽秋です。皆様ようこそ冨士山にお越し下さいました。カラマツ・ナナカマド・ダテカンバ…、紅葉に彩られた「お山」は朝日を受け真紅に照らされ、誠に縁起の良いお姿で皆様を迎えます。
雄大秀麗な「お山」を望み冨士の麓で世界平和の祈りを皆様と共に捧げることが叶い、ありがたく嬉しく存じています。終戦から七十年の歳月を経て、先の大戦において戦陣に散り戦禍に斃れた多くの人々の命と戦後復興を力強く支えられた先人の尊い御霊に心からの追悼を申し上げます。戦争や紛争は、自然環境のみならず民族の誇りである文化や習俗も破壊しつくします。未来に向けて不戦の誓いを新たにいたしました。
本大会では日本文化の根源をなす「和歌」の心を通して先人が希求し続けてきた平安(平和)を再確認し、私たちの進むべき道を探求する契機にしたいと存じます。こんにち、世界に先進する科学と伝統文化そして豊穣の国土を引き継いだ私たちはなお、より良くして次世代に手渡す使命を痛感しています。
「平和国家日本の確立」聊か古くなったフレーズですが、これからが正念場と肝に銘じます。

元祠斎殿竣工式を斎行

 十一月四日、元祠斎殿が竣工し式典が開催されました。斎殿は一階が神楽殿、二階が潔斎殿となっています。北口御師・地元自治会・冨士講関係者の皆様と共に玄関の表札を除幕しました。
 来賓の富士吉田市 前田重夫副市長は「富士山信仰と世界文化遺産の富士山文化の発信拠点と成ることを期待している」又、北口本宮 上文司 厚 宮司は「当神社と扶桑教とは深い縁がある。今後とも手を携えて北口を盛り立てていきたい」と祝辞を述べられました。
 管長台下は「御師団の先生方や地域の皆様にも利用していただき、この場所を活かして協力しながら冨士信仰・文化を発信していくのが私達の役目です」と呼びかけられました。

■目出度く竣工した斎殿

■竣工となった元祠斎殿

■斉殿の四方柱に美富喜玉(みほぎだま)を掛ける祭員

■玄関に掲げる表札の除幕を行う管長台下と来賓の皆様

■竣工を祝い杮落としの「吉田の神楽」が奉納されました

開山御神火大祭2014

開山御神火大祭2014

2014年6月3日

立教の聖地「扶桑教元祠」にて、開山御神火大祭が斎行されました。
当日は、晴天に恵まれ大勢のご参拝の皆様を迎えました。

特に富士吉田の地元の皆様はじめ北口御師の先生方や富士山山小屋の皆様に大変お世話になりました。本年も無事に神事を斎行できました。心より御礼申し上げます。

開山御神火大祭の様子を写真にてご紹介させていただきます。

■北口御師 小佐野家での神事

■小佐野家出発

■新調された神輿で御神實が行幸されます

■行列は金鳥居通りを進みます

■仙水御手洗の龍神を祀る御手洗池より清水を汲み神前に捧げます

■蟇目神事

■齋火壇に点火

■富士道第十二世 管長台下による直祷神事

■齋火は皆様の御祈願を天に届けるために勢いよく燃え上がります