神道の教え

 日本には八百萬の神々と言い、多くの神が存在しますが、それは決して人格神ではなく、宇宙の色々の作用を表す分掌神として存在します。したがって八百萬の神々は、元始の創造神である天之(あまの)御中主(みなかぬしの)(かみ)に帰一するのです

 神の意を実践するために、人は誕生しています。常に私達の身体の中には神の神霊(しんれい)が鎮まりますので、いついかなる時でも、たとえ天変地異に遭うことも、貧苦に責められても私達の行為の上には人間として踐むべき正しい行動をとらなくてはなりません。

 私達はこの現世を立派に暮らして神の心に従い、与えられた生命(いのち)の期限まで精一杯生きることが一番大切なことです。

 それは、生きとし生けるものすべて、動物・植物にへだてなく、各々の働きに感謝し、互いを認め合い、尊敬し合い、助け合って生きることが神の心に添うことです。

 食生活においても、魚も肉も食べます。人間は、他の動物・植物の生命(いのち)を頂いて生きなければ生きられません。よって、食べるために採取され殺される生命に深く感謝し、己が生命としてありがたく頂きます。生きるために動物(鳥やけもの)を殺すことは罪ではありませんが、必要以上に殺したり食べ散らかすことは最大の罪です。

「宍野史生記」

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